恋してドキン☆其の二


物心付いたときから、あたし達はふたりだった。それが、世界の全てだと思ってた。でも、それは箱庭でしかなくて、気を引きたくて、無理やりなおねだりばかりしてきた。でも、そんなことばっかりじゃだめで…
「じゃあ、ドキンちゃん行ってくるよ」
こんな時でさえ、あたしは真っ直ぐにバイキンまんを見られない。こんなときのバイキンまんの瞳が、すごく優しいことを知っているから。
なのに、背中では
熱いくらい意識してしまう。

ハァ…。
「どう思う?食パンまん様」
「そうだなあ…。妹みたいに思っているんじゃないかな。」
い、妹?


続く

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